中国の貨幣制度は、1911年頃から始まった辛亥革命によって中華民国が成立した後、近代的な形へと姿を変えていきました。
一円貨幣(圓単位の銀貨)は、辛亥革命や銭幣革命といった時代の動きを契機に発行されたものです。
中華民国として最初に発行された一円銀貨には、「袁世凱」という中華民国の初代大統領が描かれています。
その後、「孫文」という政治家・革命家が唱えた銭幣革命によって、通貨の発行権を集中させた中央銀行が設立。
これまでの秤量貨幣が廃止され、1927年には孫文の肖像が描かれた一円銀貨が発行されました。
中国の一円銀貨の正しい通貨単位は「圓」です。
しかし画数が多く書きにくいことから「元」と表記するようになったため、中国の1円銀貨は別名「銀元」と呼ばれます。